万博関連の情報<発信:和歌山県>

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「海の安全教室」初開催 和歌山海上保安部

2022年07月13日 19時18分

社会

夏休みを前に、小学生に海での事故に備えてもらおうという和歌山海上保安部による初めての「海の安全教室」がきょう(7/13)、和歌山市の砂山小学校で開かれました。

砂山小学校で開かれた「海の安全教室」(2022年7月13日)

これは、子どもたちが海で事故に遭った場合に、助かる方法と、溺れた人を安全に助ける方法について、必要な基本的な知識や技能を身につけてもらおうと、和歌山海上保安部が、小学校に開催を呼びかけ、実現したものです。

「海の安全教室」は、きょう午前、和歌山市の砂山小学校・体育館で低学年と高学年の2つに分けて開かれ、和歌山海上保安部の職員が、海で遊ぶ時の注意事項や海出事故に遭った時の対処法などを画像を示しながら説明しました。

このうち、低学年を対象にした教室では、溺れている人を見つけた時の対応を、二択のクイズで示し、こうした時には、大人を呼ぶよう、子どもたちに教えていました。

二択のクイズに挙手で答える児童

また、磯遊びや釣りをするときは、救命胴衣を着けるよう呼びかけ、和歌山海上保安部の職員に手伝ってもらい、実際に児童が着用したほか、担任の先生は、救命胴衣を膨らませる体験に参加しました。

先生も体験

「海の安全教室」の授業を受けた小学3年の児童は、「海に行くときは大人と一緒に行くことや溺れてる人がいたら、近くの大人に知らせることを教えてもらったので、できると思います」「必ず浮き輪みたいなジャケットを着るようにして、溺れてる人がいたら、浮き輪や、水の入ったペットボトルを投げて、118番に電話して救助隊を呼びます。ちょっと不安はあるけど、すぐ行動して助けてあげたい」と話しました。

砂山小学校の小杉栄樹(こすぎ・しげき)校長は、「今年初めての試みで、校区内にある海上保安部から紹介してもらい、お願いしました。全国的には、子どもが水の事故の犠牲になっているので、夏休みに入り、海や川に出かける機会が増える中、きょうの授業を通して、子どもたちが自分のこととして、前向きに捉えてくれたと思います。何より命を大切に過ごしてほしい」と話しました。

小杉校長

和歌山海上保安部警備救難課の塩見慶史(しおみ・けいじ)課長は、「全国各地で、川や海で遊ぶ子どもの痛ましい事故が報道されています。なかには、正しい知識があれば、最悪の事態を防げた事例もあり、この機会に、子どもたちが事故に遭わないよう保護者を含めた、少しでも多くの方に事故防止の基本的な知識を身につけてもらいたい。万一、事故に遭ったときには、118番に電話してほしい」と呼びかけました。

塩見課長

海上保安庁は、今月(7月)16日から31日までの期間を「海の事故ゼロキャンペーン」としていて、和歌山海上保安部と海南海上保安署では、期間中、海上パトロールや、さまざまな啓発活動を実施することにしています。

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