和歌山県文化賞を受賞した、航空宇宙工学者・久保田弘敏（くぼた・ひろとし）さんの講演会が、きょう（9日）有田川町のきびドームで開かれ、およそ２００人が参加しました。

この講演会は、県と久保田さんの出身地である有田川町が開いたもので、オンラインでも配信されました。

久保田さんは高校時代まで有田川町で過ごし、東京大学大学院卒業後は、ＪＡＸＡ（ジャクサ）宇宙航空研究開発機構の発足に携わるなど、日本における宇宙研究分野の第一人者です。

きょう（９日）の講演では「宇宙への夢の実現へ」と題し、宇宙とはどんなところなのかや、宇宙開発の歴史、日本や世界のロケットについて紹介するとともに、和歌山大学や串本古座高校が取り組んでいる、和歌山県の宇宙教育への期待についても触れ、宇宙への無限の可能性に想いを巡らせていました。

講演後、久保田さんは「地元の皆さんが熱心に聴いてくれて、質問も多く寄せられ、手応えを感じました。今後も和歌山県の宇宙分野の発展を楽しみにしています。」と話していました。

講演のあと会場では、有田川町にゆかりのあるチェリスト・谷口賢記（たにぐち・まさのり）さんと、東京藝術大学講師でピアニストの若桑茉佑（わかくわ・まゆ）さんのコンサートも行われました。