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和歌山市戦没者の追悼法要

2022年07月09日 18時19分

歴史・文化社会

太平洋戦争末期の昭和20年(1945年)7月、アメリカ軍による和歌山大空襲で犠牲になった戦没者の追悼法要がきょう(9日)、和歌山市で営まれました。

太平洋戦争での空襲によって、和歌山市ではおよそ1400人が犠牲になっていて、特に7月9日の夜から10日未明にかけての和歌山大空襲とよばれる空襲では、748人が亡くなりました。

追悼法要は、和歌山市西汀丁(にしみぎわちょう)の汀公園にある供養塔前で行われ、去年に続いて新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し、主催する和歌山市戦災遺族会の役員のみで執り行われました。

和歌山市戦災遺族会の田中誠三(たなか・せいぞう)理事長は「わたしたちは汀公園にある供養塔を守るとともに、二度とこのようなことがないようにと若い世代に伝えていくのがせめてもの務めだと思っています」とあいさつしました。

和歌山市戦災遺族会の田中誠三(たなか・せいぞう)理事長

13歳の時に大空襲から生き延びた経験を持つ女性は「もう90歳になるがいまだに忘れることない。京橋を向いて歩くのが本当につらいです」と話していました。

追悼法要は、最も大きな被害を受けた汀公園(みぎわこうえん)に遺族が一堂に集まって当時を想い、戦没者の霊に祈りをささげるとともに、二度とこのような惨事を繰り返してはならないという決意を伝えようと毎年この日に開かれています。

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