県内23市町に誘拐予告メール 御坊市公表で対策

2022年06月29日 18時26分

事件・事故社会

御坊市はきょう(6/29)、誘拐を予告するメールが市役所に届いていたことを明らかにし、予告された7月5日に向けて、警察との連携を強めるとともに、市民への呼びかけを行っています。和歌山県によりますと、県内30市町村のうち、23の市と町に同じメールが届いているということです。

御坊市によりますと、誘拐の予告メールが届いたのは、おととい(6/27)午前8時過ぎで、御坊市の公式ホームページの問い合わせフォームに、「7月5日に、御坊市内で登下校中の幼稚園児及び女子学生334人を誘拐する」「市役所及び市の施設のスプリンクラーのタンクに水酸化ナトリウムを突っ込んでおいた」などという内容のメールが届きました。

御坊市は、警察に通報するとともに、教育委員会や関係する部署を交えた庁内の会議を開き、対応を検討しました。

そして、きょう、保育園や幼稚園、学童保育や小中学校の保護者に情報提供するなど、誘拐の予告メールがあったことを公表するとともに、警察や、民間団体と連携して、子どもの見守りを強化することを決めました。

特に7月5日については、小学校では、低学年と高学年にわけて、中学校では、部活動を行う生徒と、行わない生徒にわけて、それぞれ一斉下校を実施します。

また、施設のスプリンクラーのタンクに異物が混入した形跡はこれまでに確認されていないということで、御坊市では、7月5日までの間、学校をはじめとした公共施設に不審物が置かれていないか、などの確認を徹底することにしています。

御坊市総務課の古谷守幸(ふるたに・もりゆき)課長は、「愉快犯の可能性もあるが、万一に備えて点検や、子どもの安全管理を徹底していきたい」と話しました。

和歌山県災害対策課によりますと、こうした誘拐予告メールは、御坊市を含め県内23の市と町に届いるということです。

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