風水害想定の救助訓練 台風シーズン前に和東署実施

2022年06月29日 18時53分

災害・防災社会

台風シーズンを前に、土砂災害で家屋が倒壊したという想定の救出救助訓練がきょう(6/29)、和歌山市の紀の川河川敷で行われ、和歌山東警察署の警察官らが、倒壊家屋からけが人を救出し、ヘリコプターに収容する訓練に取り組みました。

倒壊した建物の屋根をチェーンソーで切る第二機動隊員(2022年6月29日)

訓練には、災害時に備えてさまざまな部署から選ばれ編成されている和歌山東警察署の第二機動隊員ら県警の警察官およそ30人が参加しました。

訓練では、第二機動隊員らが、倒壊した家屋に救助の必要な人が取り残されているかどうかを確認した上で、チェーンソーで屋根を切断して内部に入り、2人の男性を救助しました。

救助するため建物内に入る隊員

そして、現場に駆け付けた警察航空隊のヘリコプターがワイヤーを巻き上げるホイスト装置で、救助者を吊り上げ、病院に搬送しました。

訓練の後、和歌山東警察署の榎本健二(えのもと・けんじ)課長は、「梅雨は明けたが、全国では風水害や土砂災害が懸念されている。日頃、第二機動隊の隊員が一緒に活動することは少ないので、こうした訓練を通じて練度を高め、台風シーズンに備えたい。心強い部分もあるが、きょう初めて訓練に参加した者もいるので、今後も、隊員を変え、役割を変えて、何度も繰り返し行う必要がある」と述べました。

今回、訓練に参加した第二機動隊は、県内12の警察署でそれぞれ編成されていて、普段は、刑事や交通、生活安全や地域などの課に所属している警察官が、月に一度、訓練を行いながら、災害などの重大事案が発生した際、部隊を組んで出動します。

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