【新型コロナ】県内168人感染 和市の小学校で学級閉鎖相次ぐ

2022年06月28日 19時55分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(6/28)、乳児から80代までの男女168人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。一日の感染者数が150人を超えたのは、32日ぶりで、県は「先週とは増え方が違う」として感染拡大の懸念を強めています。

県内の感染状況を発表する野尻技監(2022年6月28日・県庁記者会見室で)

きょう発表された県内の感染者数は168人で、きのうより98人増え、前の週の同じ曜日より92人増えました。

前の週の同じ曜日の感染者数を上回るのは8日連続で、一日の感染者数が150人を超えるのは、先月(5月)27日以来、32日ぶりです。

直近一週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、和歌山県全体が72・6人で、8日連続で増加しています。

感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市が104人で、34日ぶりに100人を超えたほか、岩出と新宮が15人ずつ、橋本が13人、田辺が10人、海南と御坊が4人ずつ、湯浅が2人、県外が2人となっています。

また、きょう県内で2つのクラスターが認定されました。

403例目は、和歌山市の小学校で、これまでに12人の児童の感染が確認されていて、今月(6月)24日から29日まで学級閉鎖の措置がとられています。

404例目のクラスターは、新宮保健所管内の病院で、これまでに看護師や介護士など5人の職員の感染が確認されていて、きのう(6/27)から新規の入退院と外来診療を停止しています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、一日の感染者数が急増したことについて、「和歌山市では、感染者数が100人を超えていて、なかでも10歳未満の感染が増えている。6つの小学校にあるあわせて9つのクラスで学級閉鎖の措置がとられていて、共通の感染源がないか調査が行われている」と分析した上で、「和歌山市以外の保健所でも、大阪に仕事や買い物に出かけて感染した例が多く、県外に出かける場合には、感染予防対策を徹底し、症状が出ればすぐに検査を受けてほしい」と呼びかけました。

また、野尻技監は、感染者数の増加傾向について、「先週は、クラスターによる増加と考えていたが、今週に入ってからは、他府県との往来が要因となっていて、さらに増える可能性があり、危機感を持っている」と強調しました。

きょう発表された168人を含め、県内の累計感染者数は4万4319人となり、このうち118人が亡くなっています。

現在、入院しているのは62人で病床の使用率は10・5%、自宅やホテルで療養している人は572人となっています。

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