近畿で梅雨明け・早さに驚きの声・新宮は猛暑日
2022年06月28日 19時05分
きょう(28日)近畿地方の梅雨明けが発表されましたが、和歌山県内では、あまりの早さに驚きの声が相次ぎました。近畿地方は、ことしは今月(6月)14日ごろ梅雨に入りましたが、わずか14日後のきょう、早くも梅雨明けとなりました。
統計のある1951年以降、最も早い梅雨明けで、最も短い梅雨明けとなりました。あまりにも梅雨明けが早すぎたせいか、和歌山市内の公園では、まだセミが地中から姿を現しておらず、極めて静かな夏の到来となりました。
和歌山市の片男波(かたおなみ)海水浴場は、夏の日差しと心地よい海風に包まれて夏本番の様相ですが、海開きや子ども達の夏休みは来月(7月)とあって閑散とした様子で、たまたま休みで訪れた人たちは梅雨明けの早さに驚いた様子でした。
白浜町(しらはまちょう)から来た男性は「6月の梅雨明けは聞いたことがありませんが、地元の白浜にとっては早くお客さんが来てもらえそうなので、観光で盛り上がってもらえたら嬉しいです」と話していました。一方、片男波の近所の男性は「水不足や渇水が心配です」と話していました。
和歌山地方気象台の観測によりますと、きょうの県内各地の最高気温は、新宮市で35度ちょうど、猛暑日となったほか、かつらぎ町で33・8度、和歌山市は32・5度、古座川町西川で31・9度、高野山で30・9度、串本町潮岬で27・4度などとなり、多くの地点でことしの最高気温を記録しました。
和歌山県内は、この先数日間も高気圧に覆われ晴れて暑い日が続く見込みで、こまめな水分補給や冷房の適切な利用などで、熱中症を予防するよう呼びかけています。