【新型コロナ】県内70人感染 BA5感染者県内初確認

2022年06月27日 18時50分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(6/27)、就学前の幼児から90代までの男女70人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。また、アメリカから帰国した和歌山市の女性が県内で初めてBA5に感染していたことがわかりました。

BA5感染者の初確認を発表する野尻技監(2022年6月27日・県庁記者会見室で)

BA5への感染が判明したのは、和歌山市に住む20代の女性で、数カ月間滞在したアメリカから今月14日に帰国し、16日に咳の症状が、翌17日には、微熱が出たため医療機関を受診して新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。海外から帰国後の発症だったため、すぐに入院措置がとられ、県環境衛生研究センターでゲノム解析を行った結果、BA5に感染していることが確認されました。

BA5は、オミクロン株の変異種で、BA1やBA2より感染力が強いとみられていますが、重症度については、まだ明らかになっていません。

保健所は、女性が帰国後に接触した2人の親族と同居家族1人について検査したところ、2人の親族がBA5に感染していることがわかりました。

BA5に感染した3人は、いずれも入院して治療を受けていますが、症状は軽いということです。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「今回は、帰国者から確認されたが、早くに探知し、接触者の検査ができたので、この人たちから広がることは考えにくい。しかし、他府県では、BA5の市中感染を思わせる例もあるので、これから人の動きが活発化する中、感染の波が再び押し寄せてくる可能性がある」と指摘し、あらためて基本的な感染対策の徹底を求めました。

きょう発表された県内の感染者数70人は、きのうより15人減った一方、前の週の同じ曜日より18人増え、感染者の累計は、亡くなった118人を含め4万4151人となりました。

感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市が37人、湯浅が10人、海南が7人、御坊が6人、新宮が5人、橋本が3人、岩出と田辺が1人ずつとなっています。

直近一週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、和歌山県全体が62・7人で、きのうより2ポイント高くなりました。

また、和歌山市の幼稚園で園児と職員あわせて14人の感染が確認され、県は、402例目のクラスターと認定しました。

WBSインフォメーション

WBSショッピング55