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和歌山大空襲供養塔を城善建設が修繕

2022年06月24日 18時57分

歴史・文化社会

和歌山市西汀丁(にしみぎわちょう)の汀(みぎわ)公園に建つ和歌山大空襲の供養塔を修繕したとして、きょう(24日)和歌山市の城善(じょうぜん)建設に、和歌山市と和歌山市戦災遺族会から感謝状が贈呈されました。

尾花市長(左)と遺族会の田中理事長(中央)から感謝状を贈呈された城善建設の依岡社長(右)(6月24日・和歌山市役所市長室)

和歌山大空襲の供養塔は、昭和20年(1945年)7月9日の夜から翌10日未明にかけて行われた、アメリカ軍の爆撃機B29の爆撃による火災旋風(かさいせんぷう)で亡くなった748人の霊を慰め、恒久平和を訴えようと、昭和28年(1953年)に建てられました。

修繕された和歌山大空襲供養塔(6月24日・和歌山市西汀丁)

月命日の毎月9日には、和歌山市戦災遺族会を中心に慰霊碑周辺の清掃や草引きなどが行われていますが、近ごろは高齢化が進んでいるのに加えて、慰霊碑の傷みや傾きも顕著になり、修繕を求める声が上がっていました。

白い塗料で再び読めるようになった供養塔の由来

それを聞いた城善建設の依岡善明(よりおか・よしあき)社長が、慰霊碑の修繕を買って出たもので、ことし(2022年)3月からおよそ2か月かけて、文字の消えかかった供養塔の説明板に白い塗料を塗って再び見えるようにしたり、慰霊碑のとなりのクスノキの根に持ち上げられて傾いた土台を平らに戻すなど、再び綺麗な形によみがえりました。

きょう、和歌山市役所の市長室に依岡社長が招かれ、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長と、戦災遺族会の田中誠三(たなか・せいぞう)会長から感謝状を受け取りました。

依岡社長は「若い人とも世界平和を願いながら、この供養塔を守っていきたい」とあいさつしました。

和歌山市戦災遺族会の田中会長は「善意を施して頂き、本当に感謝しています。これからも会員と一緒に供養塔を守ります」と感謝を述べました。

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