実習生殺害のベトナム国籍の男懲役8年の実刑判決

2022年06月23日 18時06分

事件・事故社会

田辺市のアパートで、去年5月同居していた技能実習生の38才のベトナム人を刺殺したとして殺人などの罪に問われているベトナム国籍のグエン・クオック・カー被告24才について、和歌山地方裁判所は、きょう(23日)懲役8年の判決を言い渡しました。

裁判員裁判の判決公判で、和歌山地裁の松井修(まついしゅう)裁判長は「殺傷能力を有するナイフを用い、殺害者の首付近を強い力で複数回刺した悪質性の高い犯行だ」と指摘しました。その一方で、被害者から突然殴りかかられるなどした経緯を踏まえると、反撃した被告を強く避難できない」と述べました。被告は、狙って刺したわけではなく、殺意はなかったと主張していましたが、客観的な事実などを考慮し松井裁判長は殺意を認定しました。求刑は懲役12年でした。

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