盲学校で鮎つかみ体験 3年ぶり開催

2022年06月23日 19時29分

イベント教育社会

目の不自由な子どもたちが通う和歌山県立和歌山盲学校できょう(6/23)、3年ぶりに鮎つかみの体験が行われ、子どもたちが夢中になって鮎をつかまえていました。

【写真提供:和歌山盲学校】

これは、目の不自由な子どもたちに、これから旬を迎える鮎に触れて、形や手触り、大きさを実感してもらおうと、県立和歌山盲学校が、紀の川市で養殖鮎の放流を行っている県・内水面漁業協同組合連合会の協力を得て行ったものです。

この取り組みは、2014年度から毎年行われてきましたが、去年とおととしは、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、今年は、3年ぶりの実施となりました。

きょう午前、和歌山市府中の和歌山盲学校で行われた鮎つかみ体験には、3歳から17歳までの17人が参加し、玄関前に設置された仮設のいけすにおよそ150匹の鮎が放流されると、裸足でいけすに入り、素早く泳ぐ鮎を夢中になって追いかけ、素手でつかみ、捕まえた鮎の臭いや、表面の手触りなどを確認していました。

参加した県立和歌山盲学校小学部5年の白樫栄人(しらかし・えいと)さん10歳は、「いっぱいつかめて楽しかったです。鮎を掴むと、魚の臭いがして、ひれを触ったら柔らかかった。また来年も参加したい」と話していました。

和歌山盲学校の松下香好(まつした・かこ)教頭は「子どもたちの様子をみていると、鮎を触って魚の形や臭いを感じたりしていたので、いい勉強になったと思います。コロナ禍で、活動を制限されるケースが多かったので、きょうは、漁協さんの協力を得て実施できてよかったです。今年は、コロナの関係で鮎を焼いて食べる体験は、割愛しましたが、来年は、是非、魚を味わうことができれば」と話していました。

和歌山盲学校では、数匹の鮎を教室に運び、目の不自由な子どもたちが、きょうの授業でじっくり触って、鮎の形や部位を確認していました。

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