和歌山ろう学校で津波避難ビルへの避難訓練

2022年06月20日 16時34分

災害・防災社会

和歌山市で震度6の強い地震のあと、津波警報が出されたとの想定で、近所の津波避難ビルへ逃げる避難訓練が、きょう(20日)和歌山市の県立和歌山ろう学校で行われました。

和歌山合同宿舎へ避難する生徒ら(6月20日・和歌山ろう学校)

和歌山ろう学校では、津波などの災害時に、学校の向かいの近畿財務局・和歌山財務事務所が管理する、和歌山合同宿舎を一時避難先にしています。

きょうの避難訓練には、幼児から高等部までの児童や生徒27人と教職員、保護者らが参加しました。

子ども達は、地震発生を知らせる警報音を合図に机に隠れたあと、ヘルメットや非常用持ち出しリュックを持って、教職員の指示で校庭に避難しました。

合同宿舎の階段を上る児童ら

続いて、体力面で問題の無い子ども19人と教職員らが和歌山合同宿舎へ徒歩で移動し、7階建ての宿舎の屋上まで階段を登って避難し、訓練は無事に終了しました。

和歌山ろう学校の山本博之(やまもと・ひろゆき)校長は「学校は割と海に近いので、津波の時は、登るのは大変ですが、この宿舎の屋上まで逃げなくてはならないこともあります。自分の命を守るために、この事を忘れないで欲しい」と講評しました。

合同宿舎の屋上へ非難した児童ら

訓練に参加した高等部1年の男子は「早く逃げる事が大事ですが、訓練では非常用リュックを持つのを忘れてしまいました」と反省点を語りました。

聴力の弱い生徒に向けた避難案内

和歌山ろう学校では、定期的に訓練を行っていますが、その際、聴力の弱い子ども達のために、教職員が赤い旗を持って誘導したり、次に行う事を大きな文字と絵で説明するパネルを示すなど、より安全に避難できるようにしています。 

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