衆院選区割り審・和歌山1減に仁坂知事が危惧表明

2022年06月16日 19時03分

政治社会

衆議院選挙区画定審議会は、きょう(16日)現在3区ある和歌山県を2区に減らす案を含む、小選挙区定数の「10増10減」案を決定し、岸田総理大臣に勧告しました。

岸田総理は勧告を受け「内閣としてただちに国会に報告し、勧告に基づいて必要な法制上の措置を講じる」と述べました。改定案によりますと、現在3区ある和歌山県は、1つ減らして2区になります。

新しい和歌山1区は、これまでの和歌山市に、隣接する岩出市と紀の川市が加わります。それ以外の市町村はすべて和歌山2区となります。

新しい区割り案が勧告されたことについて、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「一票の格差を是正することは重要だ課題だが、いまの制度上、人口に比例して機械的に配分すると、地方の実情を知る国会議員の比率が低くなり、地方の意見が国政に届きにくい状況が生じ、過疎化や少子高齢化、人口減少などの課題解決が遠のき、国の将来に大きな影響を与えかねない」と危惧を示しました。

勧告によりますと、改定の対象は、和歌山など25都道府県のあわせて140の選挙区で、いずれも過去最多となりました。

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