那智の火祭りへ準備大詰め
2022年06月18日 18時20分
那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で「那智の火祭り(なちのひまつり)」や「那智の扇祭り(なちのおうぎまつり)」として知られる来月(7月)14日の例大祭を前に、神事で使われる大たいまつ作りが大詰めを迎えています。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、おととし(2020年)は大たいまつは使われず、去年(2021年)は2本のみに絞られましたが、今年は3年ぶりに12本がそろいます。
例大祭は、神々が年に1度、12体の扇みこしに乗り、元宮の那智の滝に戻る神事で、氏子が大たいまつを担いで滝の前で扇みこしを迎え、勇壮な炎の乱舞を繰り広げます。
大たいまつは、ヒノキの板およそ100本を円筒状に束ねて作られ、柄の部分を含めると長さおよそ140センチ、重さおよそ50キロにもなります。
宮大工の嶌崎和真(しまさき・かずまさ)さんは「新型コロナやウクライナの戦争で苦しんでいる人たちへたいまつの火が希望の光となるよう願いながら準備している」と話していました。