「エコボール」貴志川と岩出の作業所が硬式球を修理
2022年06月13日 21時20分
紀の川市貴志川町(きしがわちょう)と岩出市(いわでし)にある障害者支援作業所が、練習で使い古され、縫い目がほつれるなどした硬式野球チームのボールを有料で修理するサービスをスタートし、利用と協力を呼びかけています。
「エコボール」と名付けられたこのサービスは、障害者の就労継続支援作業所で、紀の川市貴志川町にある「フレーズ貴志川」と、岩出市にある「カルラ」の2か所で行われています。
これらの作業所では、中学生や高校生などの硬式野球チームの練習で使い古されてボロボロになった硬式球を引き取り、作業を行う障害者が丁寧に縫い合わせたり、汚れを落とすなどして修理し、チームに返却するサービスを行っていて、日本プロ野球OBクラブの公認も受けています。修理は1球100円からで、作業所では、協力してくれる学校などの硬式野球チームを募集しています。
作業所を運営する、和歌山市の合同会社・総合福祉高積(たかつみ)の山口恭範(やまぐち・やすのり)代表44歳は「私もかつては静岡県の強豪高校の野球部員で、監督の指導のもと、自分でボールを修理して大切に使った経験が活かせるとともに、作業所のメンバーと地元の球児たちがサービスを通じて交流することで、地域貢献にも繋がります」と話しています。
また作業所では、サイズがオーバーした野球のユニホームやアンダーシャツ、スパイク、グラブ、バットなどを、メルカリなどに登録して希望者に販売したり、規格外の道具を途上国の子ども達に寄付するリサイクル活動も併せて行っています。
これらの取り組みについて、詳しいことは、合同会社・総合福祉高積のウェブサイトからお問い合わせ下さい。