読書を楽しもう 高校生製作の本棚贈呈式 

2022年06月10日 18時47分

教育社会

高校生が製作した本棚の贈呈式がきょう(6/10)、寄贈先の和歌山市の交流施設で行われました。

本棚のお披露目(2022年6月10日・なるコミで)

これは、「読書を楽しむ習慣づくり事業」を展開している県教育委員会が、昨年度、本棚を必要としている団体を募り、県内の高校や支援学校に依頼して本棚を製作してもらい、今年4月以降に寄贈しているものです。

今回は、和歌山市のNPO法人・健康とコミュニティを支援する「なるコミ」にリサイクル図書用の本棚が贈られることになり、きょう午後、和歌山市鳴神の交流施設で本棚を製作した県立和歌山工業高校の産業デザイン科3年の石尾祐華(いしお・ゆうか)さんと小野(おの)すずさんの2人が出席し、NPO法人の代表理事、宇都宮越子(うつのみや・えつこ)さんから感謝状を受け取りました。

高校生2人に感謝状を手渡す宇都宮代表理事(左)

石尾さんと小野さんは、「よくできたと思います。釘を使わず作ったので、見た目にきれいな本棚を作ることができました。一番上の段は、より大きな本が入るよう工夫しました」「つやつやで満足しています。防腐剤を使わずに透明なニスを三度塗ってむらなく仕上げました。いっぱい使ってほしい」と話していました。

なるコミは、地域の人たちが自由に出入りして利用できる交流施設で、家庭で読まなくなった絵本などが寄せられていて、代表理事の宇都宮さんは、「これまではカラーボックスで保管していましたが、絵本や図鑑は重いため、たわんだり、壊れたりしていました。今回、檜の香りのする美しい本棚をいただき、さっきも見とれていたのですが、使い勝手もよさそうでうれしいです」と話しました。

さっそく本を並べる

県教育委員会は、今年度、3ヶ所に本棚を贈ることにしていて、すでに4月に、県立紀の川支援学校が製作した本棚を、かつらぎ町の四邑(よむら)公民館に寄贈したほか、今後、JR白浜駅の構内に、県立はまゆう支援学校が製作した本棚を贈ることにしています。

また、今年度も、5ヶ所程度にリサイクル用の図書を置いておくための本棚を寄贈する予定で、近く希望する団体の募集をスタートさせます。

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