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「カラフルウィーク」実施 和大で学生の困り事相談

2022年06月07日 19時39分

イベント社会

学生の困りごとを支援する和歌山大学の研究ユニットが今年(2022年)も、パネル展示などで活動を学生にアピールする「カラフルウィーク」を展開しました。

パネル展示が行われた和歌山大学構内(2022年5月31日)

この活動は、和歌山大学の教員有志でつくる「ソーシャル・インクルージョン研究ユニット」が2016年から行っているもので、性的マイノリティを支援する「レインボーウィーク」にヒントを得て、どんな困り事でも相談に応じる「カラフルウィーク」を展開しています。

今年は、先月(5月)23日から今月(6月)3日までの12日間、実施しました。

活動では、経済学部を中心にした教員の有志およそ20人が、それぞれの専門分野などを活かして学業面や身体的なこと、精神的な側面など、さまざまな学生の困り事を支援する姿勢をパネルにまとめ、学内の学習支援システムに掲載するとともに、今年は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたことから、和歌山大学の食堂がある建物のロビーで3年ぶりにパネル展示を行いました。

パネルには、研究ユニットのメンバーがコメントを掲載

研究ユニットの代表を務める和歌山大学経済学部の岡田真理子(おかだ・まりこ)准教授は、「はじめは、経済学部の教職員だけで始まったこの取り組みは、徐々にほかの学部にも広がりつつありますが、守秘義務があるので、相談を受けた教職員だけで対応できない場合を除き、メンバー間での情報共有はしないようにしています。私のところには、年間3~4件程度、寄せられますが、他のメンバーに寄せられる件数は把握していません」と話しました。

研究ユニットの代表を務める岡田准教授

岡田准教授は、研究ユニットの活動を通じ、40代になって、初めて自身がトランスジェンダーであることを知った経緯があり、「中学生の頃から抱えていた自分の性別に対するモヤモヤはようやく晴れたが、10代のときにこうした活動があったらどれだけ生きやすくなっていただろうと思うので、相談件数が少なくても、この活動を継続し、一人の大きな悩みに寄り添っていきたい」と話しました。

学内の学習支援システムにもパネルの内容を掲載

活動をPRするための「カラフルウィーク」は、年に一度で、今年は終わりましたが、相談は、いつでも受け付けています。

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