県・不法投棄のスカイパトロール
2022年06月07日 11時00分
廃棄物が不法に投棄されていないかヘリコプターで上空から監視する、和歌山県と県警察本部合同の「スカイパトロール」が、きょう(7日)から始まりました。
これは、環境省による毎年6月の環境月間にあわせて、県と県警が合同で行っているものです。
パトロールは、きょうは和歌山市や紀の川筋、高野山など紀北地方を中心に、今月(6月)24日は中紀・紀南地方を中心に行われ、県警のヘリコプターに県・廃棄物指導室の職員らが搭乗して、山間部や沿岸、県境付近などに廃棄物が不法に投棄されていないか、上空から監視します。
きょう午前10時ごろ、県の田堀国浩(たほり・くにひろ)環境政策局長や、廃棄物指導室の秋月邦洋(あきづき・くにひろ)室長ら3人と県警のヘリパイロットらが乗ったヘリコプターが、和歌山市西浜(にしはま)の県警ヘリポートを離陸し、紀北地方のパトロールに出発しました。
廃棄物指導室の秋月室長は「山間部など不法投棄がわかりにくい場所の発見を目指している。県では不法投棄を『しない、させない、許さない』を合言葉に、美しい環境を次世代に残すためにも、不法投棄の根絶を目指している」と話し、県民に協力を呼びかけています。
県によりますと、去年(2021年)のスカイパトロールでは不法投棄の疑われる場所が7か所見つかり、建築廃材や家電製品などが棄てられていたということです。
廃棄物の不法投棄や焼却は廃棄物処理法違反にあたり、5年以下の懲役、1千万円以下の罰金、法人の場合は3億円以下の罰金がそれぞれ規定されています。
県では本庁の廃棄物指導室や各保健所に窓口を設けて、不法投棄があった場合の通報を県民に求めています。