警察署長会議 対面とウェブで開催
2022年06月06日 20時15分
和歌山県警察本部の幹部や県内の警察署長らが今後の課題や取り組みについて情報交換する県下警察署長会議が、きょう(6/6)、対面とウェブ会議システムの両方で開かれました。
この会議は、県警本部の各部長や所属長のほか、県内の警察署長が出席して年に2回開かれ、互いの取り組みを報告するものですが、新型コロナウイルスの感染拡大で、今年1月の会議は、ウェブ会議システムを使って開かれました。
今回は、参加人数を制限して行われ、県警本部の部長や12の警察署の署長ら幹部あわせて30人余りが、和歌山西警察署に集まった一方、県警本部の課長ら25人の所属長は、ウェブ会議システムでの出席となりました。
会議では、県公安委員会の竹田純久(たけだ・よしひさ)委員長が挨拶し、現場の第一線で活躍する警察官の執行力の強化、県民の視点に立った業務の推進、規律の保持と風通しのよい職場づくりの3点を今後の業務に求めた上で、「これまでに増して県民の声に耳を傾けながら、県内の社会情勢や治安情勢の変化に迅速・的確に対応し、最大の成果があがるよう努めていただきたい」と述べました。
この後、県警察本部の遠藤剛(えんどう・つよし)本部長が訓示し、「県民の平穏な暮らしを守る最後の砦は警察であり、警察は、県民にとって力強く頼りがいのある存在でなければならない。そして県民が最も不安を感じる重要凶悪事件の検挙こそ、警察に対する期待と信頼を高めることになる」と述べ、部門間の連携強化や、迅速かつ的確な初動捜査の徹底、若手捜査員育成の推進などを求めました。
また、遠藤本部長は、去年から今年にかけて相次ぐ警察官の不祥事について「このような状態が続けば、県民からの信頼は損なわれ、警察への就職希望者の減少、組織の活力と能力の低下を招き、ひいては治安の低下にもつながりかねない」と指摘し、「個人の問題として済ますのではなく、県警察全体の問題と捉え、反省と教訓を今後の組織運営に活かしていくことが大事」と強調しました。
会議は、このあと、非公開で行われ、それぞれの部署からこれまでの取り組みや成果が報告されました。