教職員に対することし（２０２２年）４月分の給与未払いを理由にストライキが行われた、日高川町(ひだかがわちょう)の私立・和歌山南陵(なんりょう)高校で、先月・５月分の給与も先月末までに支払われなかったことが、学校などへの取材でわかりました。

学校などによりますと、和歌山南陵高校では、先月１１日、４月分の給与が未払いだったことなどを理由に、教職員がストライキを実行しました。

その後、事業承継先から寄附を一部受けたとして、先月２０日に４月分の給与が支払われました。ところが、翌・５月分の給与に関して、所定の５月末までに支払われなかったことがわかりました。

運営する静岡県菊川市(きくがわし)の学校法人南陵学園の代理人弁護士は「事業承継先から、５月末までに受けるはずの寄附がされなかった。寄附があり次第、今月（６月）１０日までに支払う」と説明しています。

南陵学園の小野和利(おの・かずとし)理事長は、これまでに「安定した学校運営のため、後任と交代して事業を承継する」と説明していました。

和歌山南陵高校では、きょう（６月１日）の授業は通常通り行われていて、生徒への影響を考慮して、再度ストライキを行う予定は無いということです。