紀伊半島豪雨教訓に訓練、新宮市の熊野川で

2022年05月28日 18時07分

災害・防災

2011年9月の紀伊半島豪雨で氾濫し大きな被害を出した和歌山県新宮市の熊野川(くまのがわ)で、きょう(28日)大規模な防災訓練が行われました。

この訓練は、国と和歌山県や三重県、それに被災した9つ市町村が主催したもので、豪雨災害を教訓に地域の防災力を高めるのが狙いです。

大型の台風が接近して熊野川が氾濫し、周辺の地域で土砂災害も発生したという想定で行われ、陸上自衛隊のほか警察と消防、それに病院などの関係機関から、あわせておよそ600人が参加しました。

訓練では、河川敷で、シートや土のうを使って堤防の決壊を防ぐ工法を実践した他、土砂に埋まった車両からの人命救助などが行われました。

国土交通省・紀南河川国道事務所の岡崎慎一(おかざき・しんいち)副所長は、豪雨の教訓について、「災害発生時には、関係機関が情報を共有し、情報発信が速やかになされなければならない」と強調し、今回の訓練について、「台風シーズンを前に有意義だった」と話しました。

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