交通事故をなくする 県民運動推進協議会表彰式
2022年05月18日 21時02分
交通安全運動推進のため、和歌山県や県内の自治体、県警察本部などで構成される「交通事故をなくする県民運動推進協議会」の総会がきょう(5/18)、和歌山市で開かれ、長年にわたり交通安全活動に功労のあった人や交通安全の年間スローガン募集で最優秀に選ばれた人たちが表彰されました。
きょう午後1時半から、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛1階大ホールで開かれた協議会の総会では、はじめに表彰式が行われ、受賞者をはじめ、県・交通指導員会や県・交通安全母の会のメンバー、自治体や警察の関係者らあわせておよそ100人が出席しました。
式典では、冒頭、交通事故で亡くなった人に黙とうをささげたあと、長年にわたって県内の交通安全に貢献した「交通安全功労者」15人を代表して和歌山市西地区交通安全母の会の南方幼子(みなかた・ようこ)さんが、協議会会長の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から賞状を受け取りました。
また、今年度、県内の交通安全活動で使用される「交通安全年間スローガン」の4つの部門で最優秀に選ばれたそれぞれの受賞者に、賞状が贈られました。
このあと仁坂知事が挨拶し、「協議会を支えてくださっている皆さんのこれまでの活動に感謝を申し上げるとともに、とりわけ、きょう受賞されたみなさんには、健康に留意しつつ、引き続き、ご協力をお願いしたい」と訴えました。
これに対し、交通安全功労者表彰の受賞者を代表して挨拶した南方さんは、「私たちは、交通事故のない安心で安全な社会の実現を目指し、日々、取り組んできました。引き続き地域の交通安全のために活動していく所存です」と決意を語りました。
交通安全の年間スローガン・小学生以下の部に「交通ルール 守れる君に 金メダル」を応募して最優秀賞を受賞した紀の川市立粉河小学校6年の柏木脩汰(かしわぎ・しゅうた)さんは、「去年、東京オリンピックがあったので、金メダルとしました。こんなにみんなががんばっても交通事故はなくならないので、自分が免許をとったら、交通事故を起こさないよう気を付けたい」と話しました。
このほか、交通安全の年間スローガンで最優秀賞を受賞したのは、一般の部が、和歌山市の会社員、村上勝洋(むらかみ・かつひろ)さんの「見逃さないで 大きくあげてる 小さな手」、中学生・高校生の部が、近畿大学付属若山中学校1年、廣島由奈(ひろしま・ゆうな)さんの「比例する 心のゆとりと 車間距離」、それにシニアの部が、和歌山市の無職、安倍啓司(あべ・けいじ)さんの「早めのライトと反射材 付けて安心 命を守る」でした。
県警によりますと、去年(2021年)、県内で発生した交通事故の件数は1419件で、20年連続で減少しましたが、交通事故による死者の数は31人に増え、このうち、高齢者が2割を占めています。