鈴木姓発祥の屋敷で上棟式 海南市

2022年05月14日 18時21分

歴史・文化

全国的に多い「鈴木」姓が発祥した聖地として知られる海南市の国史跡「鈴木屋敷」の老朽化した屋敷の復元に向けた建て替え工事で屋敷の骨組みが完成し、きょう(14日)上棟式が行われました。

鈴木屋敷は、藤白神社の敷地内にある木造平屋で、きょう(14日)の上棟式には関係者らおよそ60人が出席し、屋根の中心となる棟木が打ち込まれる様子を見守りました。

そして、屋敷の発展を祈願する儀式も行われました。

鈴木姓が多いとされる関東地方を拠点とする「関東藤白鈴木会」会長の鈴木久元(すずき・ひさもと)さんは「長い歴史を持つ鈴木姓の原点として、多くの人に訪れてもらいたい」と話していました。

有志らでつくる「鈴木屋敷復元の会」によりますと、平安時代末期の1150年ごろに地元豪族の鈴木一族が屋敷を構え、一族が熊野信仰を全国に普及させる活動をする中で鈴木姓が広まったとされています。

1942年に屋敷に住む一族が絶えて空き家となっていましたが、神社の境内の一部が2015年に国史跡に指定されたのを機に、クラウドファンディングで募った資金や国の助成金などで復元に取り組んでいて、今後は内装や庭園の工事を進め、来年3月の完成を目指しています。

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