紀陽銀行決算・2期ぶりに増収増益

2022年05月13日 16時42分

経済

紀陽銀行は、きょう(13日)ことし(2022年)3月期の決算を発表し、貸出金利息と役務取引利益の増加や経費の減少などで、 純利益が予想を大幅に上回り、おととし(2020年)以来2期ぶりに連結・単体ともに増収増益となりました。

連結の当期純利益は、前期と比べて18億円、当初の予想よりも39億円それぞれ上回り、154億円となりました。

単体でも、前期よりも13億円、当初の予想よりも32億円それぞれ上回り、142億円となりました。

貸出金利息は、企業向け貸付けの増加などで前期よりも6億円多い341億円、役務取引などの利益は、事業性関連収益や預かり資産関連収益などの増加により、前期よりも5億円増えて83億円となりました。

一方、経費は、店舗の統廃合などで人件費や物件費などが減少し、前期より11億円少ない322億円でした。

また、与信コストの総額は、新型コロナの影響を考慮した貸倒引当金30億円を含む41億円で、前期より8億円増加しましたが、当初の業績予想よりは13億円下回る水準です。

紀陽銀行の横山達慶(よこやま・たつよし)経営企画本部長は「貸出金利息の増加だけに頼らず、顧客の課題解決に資するソリューション営業がようやく定着してきた結果。採用の抑制など人件費の削減も功を奏したとも考えている」と話しています。

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