和歌山南陵高校・給与未払いで教職員がストライキ

2022年05月12日 17時06分

教育社会

日高川町(ひだかがわちょう)にある私立の和歌山南陵(なんりょう)高校の教職員が、給与の未払いなどを理由に、きのう(11日)授業を行わないストライキを実施したことがわかりました。生徒への影響などを考慮し、きょう(12日)から授業は再開されています。

和歌山南陵高校は、静岡県の学校法人南陵学園が運営しています。

学校によりますと、先月分(4月)の給与が南陵学園から支払われなかったことなどから、すべての教職員23人がストライキを決行しました。これにより、きのうは午前の授業が行われず自習となり、午後は部活動となりました。

ストライキはあす(13日)までの予定でしたが、南陵学園が「あす今後の対応を説明する」と回答したことや、生徒への影響を考慮して取り止めたということです。

和歌山県によりますと、和歌山南陵高校について、家庭が高校に支払う授業料を国が補助する就学支援金制度をめぐって、国から受け取ったおよそ2千万円を学校が期限までに保護者へ返していなかったとして、県が先月、学校を指導していました。

学校関係者によりますと、南陵学園の小野和利(おの・かずとし)理事長は、先月末、教職員に対し「学園の運転資金がままならないなか尽力してきたが、このようなことになったのは私の不徳の致すところ」と文書で釈明したということです。

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