海南市と信濃路が災害時炊き出し協力で協定

2022年05月06日 16時13分

政治災害・防災社会経済

海南市は、和歌山市に本社のある和食レストラン「信濃路(しなのじ)」と、大規模災害時に被災者への炊き出しを行うことで協力することになり、きょう(6日)海南市役所で協定を締結しました。

協定締結後の記念撮影(※中央左:神出市長・中央右:西平社長・5月6日・海南市役所)

この協定では、南海トラフ巨大地震や台風などといった大規模災害が発生し、海南市内の避難所や、避難所の開設が困難な地域などで被災者への炊き出しが必要になったときに、海南市が信濃路に要請して、炊き出しの実施や、それに必要な食材と物資の供給などを行うものです。海南市も信濃路も、炊き出しについて協定を結ぶのは初めてです。

協定書の調印

きょう午後、海南市役所で、神出政巳(じんで・まさみ)市長と信濃路の西平都紀子(にしひら・ときこ)社長が協定書にサインし、神出市長は「避難者に温かい食事を提供出来る事は有難い。支援体制を整えたい」と述べました。

西平社長は「阪神淡路大震災などでカレーうどんなどを被災者に提供した実績があるほか、信濃路海南店も36年間営業していて、業務を通じた地域貢献を行いたいと考え、海南市に提案した」と話しています。

海南市内には、大規模災害時などに備えて避難所が52か所ありますが、今回の協定では、津波被害のおそれが少ない28か所で炊き出しが行えると想定し、うどんなど2千食を無償で提供できる見込みです。

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