【新型コロナ】県内1人死亡 新規感染242人
2022年04月29日 19時31分
和歌山県は、きょう(4/29)、県内で新型コロナウイルスに感染した女性1人が死亡し、新たな感染者として242人を確認したと発表しました。県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、これで115人、死亡した人を含めた県内の累計感染者数は3万5811人となりました。
県によりますと、死亡したのは、和歌山市の90代の女性で、きのう死亡した100歳代の女性と同じ、クラスターとなったサービス付き高齢者住宅に入居していました。女性は、今月21日に感染が判明した後、発熱などの症状が出て翌日入院し、酸素投与の治療を受けていましたが、きょうになって死亡しました。死因ははっきりしていませんが、新型コロナウイルス感染症が影響したとみられています。女性には、基礎疾患があり、3回のワクチン接種を受けていました。
一方、きょう和歌山県内で新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの242人で、きのうより8人増え、前の週の金曜日より30人増加しました。重症患者は12人で、このうち国の基準に相当する重症者はいません。
直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が171・4人で、きのうより3・3ポイント上昇し、6日ぶりに増加しました。
増加に転じたことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「まだ一日だけの数字では何とも言えないが、ただ人の動きは活発になっているはずで、さらにBA・2の置き換わりが進みつつあるので、予断を許さない状況。マスクの着用や三密を避けるといったことを実践するとともに、大勢での飲食をやめ、黙食を心がけてほしい」と呼びかけました。
きょう和歌山県内で感染が判明した242人の保健所管内別の内訳は、和歌山市が115人、海南が15人、岩出が40人、橋本が19人、湯浅が16人、御坊が6人、田辺が23人、新宮が8人となっています。
現在入院しているのは193人で、コロナ用病床の使用率は31・8%、自宅やホテルなどで療養している人は1264人となっています。
また、きょう県内で324例目と325例目の2つのクラスターが認定されました。このうち、田辺保健所管内の高校では、これまでに生徒7人の感染が判明していて、来月(5月)2日まで3つのクラスが閉鎖されています。7人は、同じ運動部の生徒で、県内の別の高校と練習試合をしていることから保健所では、対戦校の検査も進めています。一方、岩出保健所管内の介護老人保健施設では、これまでに職員と入所者あわせて8人の感染が判明していて、おととい27日から当面の間、新たな入所や退所をとりやめています。