「昭和殉難者法務死追悼法要」が高野山で
2022年04月29日 19時18分
第二次世界大戦で「戦争犯罪人」として処刑された人を弔う追悼法要が、きょう(29日)、高野山で、雨の中、しめやかに営まれました。
「昭和殉難者法務死追悼法要」は、「戦争犯罪人」として処刑された人の名誉を回復しようと、遺族らが開いているものです。
きょうは、午前11時から、雨が降る中、高野山・奥の院の追悼碑前で、高野山真言宗管長で、総本山金剛峯寺の葛西光義(かっさい・こうぎ)座主を導師に、しめやかに営まれました。法要では、参加者が、第二次世界大戦で戦争犯罪人として処刑され、慰霊碑に祀られた1180余人の霊に黙祷を捧げ、読経が流れる中、一人一人が、焼香しました。また、参加者が「海行(ゆ)かば」を歌って霊を慰めました。
最後に、「昭和殉難者法務死追悼碑を守る会」の築野富美(つの・ふみ)会長が、「コロナ禍で3年ぶりの開催となったが、皆さんに集まっていただき、嬉しく思っている。ウクライナで戦争が行われるなど、残念なことだが、多くの戦争犠牲者の上に、今の平和があることを知り、平和を求めていきたい」と主催者を代表して挨拶しました。