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和城で園児がこいのぼり掲揚 新型コロナで3年ぶり

2022年04月20日 12時58分

社会

来月(5月)の端午の節句を前に、和歌山城天守閣できょう(4/20)、3年ぶりに地元の園児が自分たちの手でこいのぼりを揚げました。

こいのぼりを揚げる園児(右)(2022年4月20日・和歌山城天守閣中庭で)

和歌山城のこいのぼりは、子どもの健やかな成長を願おうと、和歌山市が1970年から毎年、揚げているもので、2012年以降は、和歌山市の老舗人形店「をぐらや」から寄付された鯉のぼりが使われています。

新型コロナウイルスの感染が始まるまでは毎年、和歌山城の近くにある幼稚園や保育所の子どもたちが鯉のぼりを揚げていましたが、感染拡大防止のため、この2年間、子どもたちは関わっていませんでした。

こうした中、きょう、3年ぶりに和歌山市の本町こども園に通う年長の園児30人が和歌山城天守閣の中庭を訪れ、こいのぼりを揚げました。一列になった園児が、ゆっくりと紐を引くと、全長およそ7メートルの鯉のぼりが14メートルの高さまで揚がり、青空を優雅に泳いでいました。

園児からは、「楽しかった。泳いでいてうれしい。かわいい。すごい」などの感想が聞かれ、引率した女性教諭は、「もう3年も経つのだとしみじみと思います。こども園でも、いろんな行事が中止や縮小となる中、子どもにとって身近なこのイベントに参加できてよかったです」と話していました。

和歌山城整備企画課の内田信行(うちだ・のぶゆき)課長は「こいのぼりは、子どのために揚げるものなので、一緒に揚げることができて、うれしい気持ちになりました。新型コロナウイルスの影響で、行事を控える中、こうした明るい行事を実施できて、皆さんの力になれれば、と思います。来年以降も、子どもたちと一緒に揚げていきたい」と話していました。

こいのぼりを揚げるにあたって挨拶する内田課長

和歌山城のこいのぼりは、来月(5月)5日まで、雨や風が強い日を除き、毎日午前9時から午後5時まで揚げられます。

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