和県全JAから「コメ」提供 継続してフードバンクへ
2022年04月18日 18時10分
子ども食堂への食材提供などを行っているフードバンク和歌山を支援するため、JA和歌山中央会は、県内にある8つのJAすべての役職員からコメを集めて寄贈する仕組みを作り、きょう(4/18)、初めての寄贈式にのぞみました。
和歌山県内のJA組織では、JA和歌山中央会が、NPO法人・フードバンク和歌山と「食品の提供・譲渡に関する合意書」を締結していて、これまでにも災害の備蓄品などの提供を行ってきましたが、今回、中央会やJA和歌山県農に加えて県内に8つあるすべてのJAが、フードバンク和歌山に対し、長期保存が可能で、衛生面での心配の少ない「コメ」を、途切れることなく、継続して寄付することにしたものです。
「愛をコメてプロジェクト」と題したこの取り組みでは、県内のおよそ3500人の役職員が、専用の袋に、精米したコメを一人一合ずつ入れて持ち寄り、今月(4月)以降、8つのJAと中央会・県農が、毎月、順に、60キロ程度のコメをフードバンク和歌山に寄贈します。
この初めての寄贈式が、きょう午前11時から和歌山市の県JAビルで開かれ、JA和歌山中央会の次本圭吾(つぎもと・けいご)副会長が、フードバンク和歌山の鈴木正文(すずき・まさふみ)事務局長に目録を贈呈しました。
贈呈に際して、JA和歌山中央会の次本副会長が「今回は、このJAビルで働く役職員で集めたコメを寄贈しますので、ご活用ください」と述べたのに対し、フードバンク和歌山の鈴木事務局長は、「和歌山県内でも、生活困窮者は増えています。本当に困っている人たちに、大切にお届します」と話し、今後、生活困窮世帯を支援する団体や、社会福祉協議会などを通じて、コメを必要としている家庭に届けることにしています。
今回は、JA和歌山中央会とJA和歌山県農で集めたコメが贈られましたが、来月、5月はJAわかやま、6月はJAながみね、と今後も途切れることなく、毎月、順に寄贈する予定で、寄贈されるコメの量は、年間でおよそ1万食分となる見込みです。