【新型コロナ】県内384人感染、1人死亡

2022年04月12日 19時50分

社会福祉・医療

和歌山県は、きょう(4/12)、県内で新型コロナウイルスの感染者として新たに384人を確認したと発表しました。一日の感染者数が350人を超えるのは48日ぶりで、新型コロナウイルスに感染した男性1人が新たに死亡したため、県内の累計感染者数は、死亡した111人を含めて3万1467人となりました。

感染予防対策を呼びかける野尻技監(2022年4月12日・県庁記者会見室で)

県によりますと、死亡したのは、御坊保健所管内に住む90代の男性で、のちにクラスターとなった介護施設に入居していましたが、先月(3月)6日に発熱などの症状が出て10日に陽性が判明し、肺炎も発症して入院し治療を受けていました。その後、1ヶ月以上にわたって、男性の容態は、悪化したり改善したりを繰り返していましたが、きょう午前、新型コロナウイルス性肺炎で死亡しました。男性には基礎疾患があり、3回のワクチン接種を受けていました。

一方、きょう和歌山県内で新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの384人で、きのうより224人増え、前の週の火曜日より172人増加しました。また、一日の感染者数が350人を超えるのは、2月23日以来、48日ぶりです。

直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が216・6人で、先月3日以来、40日ぶりに200人を超えたほか、保健所別では、和歌山市が273・4人で、41日ぶりに250人を超えました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「感染者は、年代別に見てバラけていて関連性なく増えている印象がある。新学期が始まって、さらに増えてくる要素があり、連休明けまで拡大傾向は続くものとみて危機感を持っている」と述べ、マスクの着用や手洗い、換気、食事をとる際の黙食、三密を避ける、といった基本的な感染予防対策とワクチンの3回目接種を呼びかけました。

また、オミクロン株の変異種で、より感染力が強いとされるBA・2の感染状況について、先月(3月)31日から今月(4月)5日までに行われた和歌山市での検査で、60人の陽性者のうち43人がBA・2の疑いとなり、72%にのぼったことを明らかにし、和歌山県内でBA・1からBA・2へのウイルスの置き換わりがさらに進んでいることを強調しました。

和歌山県内で感染が判明した384人の保健所管内別の内訳は、和歌山市が215人、田辺が40人、橋本が34人、岩出が28人、御坊が21人、新宮が18人、湯浅が13人、海南が12人、県外が3人でした。

現在入院しているのは203人で、コロナ用病床の使用率は33・9%、重症患者は6人で、このうち国の基準に相当する重症者はなく、自宅やホテルなどで療養している人は1368人となっています。

また、きょう県内で290例目となるクラスターが岩出保健所管内の製造業の事業所で確認されました。従業員7人の感染が確認されています。

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