JR西ローカル線収支公表、仁坂知事「地方路線維持に向け利用促進図る」

2022年04月11日 18時04分

交通社会

JR西日本はローカル線の利用状況を公表し、和歌山県内では、2019年度の輸送密度(2018年~2020年平均)で紀勢線の白浜駅と新宮駅間が1日あたり2000人未満の区間であることがわかりました。JR西日本が算出したこの区間の営業係数は647で、100円の収入を得るために647円かかっていることを表していて、悪化しています。JR西日本は「地域の人と課題を共有し、地域のまちづくりや線区の特性、住民のニーズを踏まえ、鉄道の上下分離などを含めた議論や検討をしていきたい」としています。JR西日本がローカル線の課題情報を公表したことについて和歌山県の仁坂吉伸知事は、輸送密度など一律の基準を用いて地方路線の切り捨てありきで見直しを進めるのでなく、地域資源を活用した利用促進など柔軟な対応が必要だとの考えを示し、県としても地方路線の維持に向け利用を促していくとしています。

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