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県消防学校で入校式 県内全消防本部から49人入校

2022年04月07日 19時32分

教育災害・防災社会

和歌山県消防学校できょう(4/7)、入校式が行われ、この春、県内の消防本部に採用された“消防士の卵”が、学業に専念することを誓いました。

入校にあたって宣誓する入校生代表(右)

入校したのは、県内にある17すべての消防本部にこの春、採用された、3人の女性を含む49人で、式典には、新型コロナウイルス感染の濃厚接触者となった1人を除く、48人が出席しました。

入校式は、去年に続いて、新型コロナウイルス感染予防のため、屋内訓練場で扉を開けたまま行われました。

県消防学校の入校式(2022年4月7日・屋内訓練場で)

式典では、林俊和(はやし・としかず)校長が「これからは、危機管理意識を研ぎ澄まし、個々の能力を充実させていくことが求められます。教育訓練は、相当厳しく、苦しいことや辛いこともあると思いますが、地域住民に信頼される立派な消防職員になることを目指して日々精進し、消防活動で最も重要な、チームワークに不可欠となる、人を敬い思いやる心、己を律する心を、しっかり身に付けてください」と式辞を述べました。

式辞を述べる林校長

これに対し、入校する消防士を代表して、和歌山市消防局の大倉光貴(おおくら・みつき)さん25歳が「学生としての責務を深く自覚し、校則を守り、学業に専念することを固く誓います」と宣誓しました。

式典のあと、大倉さんは「日常の生活が人命のためになる消防士になりたいと思い、銀行員から転職しました。きのう入寮して、異質な空間に不安も感じていますが、現場に出た時、鬼気迫る状況の中、助けを求める市民の皆さんに、安心を与えられるような存在になりたい」と話し、田辺市消防本部の橋本晴圭(はしもと・はるか)さん23歳は、「中学生の頃、祖母の家の近くで発生した火災をきっかけに、大切な人を亡くして悲しむ人を一人でも減らしたいと思うようになり消防士を目指しました。助けを求める人の恐怖や不安に、少しでも寄り添える消防士を目指したい」と話しました。

大倉さんと・・・
橋本さん

入校した49人は、これからおよそ半年間、県消防学校の寮で共同生活を行い、消防法や地震対策などを学ぶほか、水難救助や放水の訓練などに取り組み、9月に卒業する予定です。

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