紀三井寺に参拝用ケーブルカーが完成

2022年04月05日 13時23分

イベント交通社会経済

和歌山市の西国二番札所・紀三井寺(きみいでら)に、きょう(5日)参拝用のケーブルカーが完成し、除幕と法要が行われました。

ケーブルカー乗り場前での記念撮影(4月5日・和歌山市・紀三井寺)

紀三井寺は、桜が見頃となるこの時季をはじめ、様々な法要や行事が営まれることから、季節を問わず多くの参拝者が訪れる名所ですが、本堂のある高台に登る231段の石段が高齢者や障害者の負担になっていることから、寺では、開創1250周年の記念事業の一環としてバリアフリー化に取組み、おととし(2020年)エレベーターを設置したほか、さらに、国や県、和歌山市の協力も得ながら、楼門下(ろうもんした)から仏殿下(ふつでんした)までを結ぶケーブルカーを整備したものです。

けさ、紀三井寺の楼門前で除幕と法要が行われ、前田泰道(まえだ・たいどう)貫主(かんす)や、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長、それに、開創1250周年記念事業の実行委員長で島精機製作所の島正博(しま・まさひろ)会長ら関係者が、ケーブルカーの完成を祝いました。

あいさつする前田貫主

前田貫主は「積年の課題だった参詣者のバリアフリー化がようやく完成し、これから益々忙しくなる」とあいさつし、利用を呼びかけました。

紀三井寺ケーブルカーの車体

ケーブルカーは定員18人で、車体はオレンジ色、車窓からは眼下に紀三井寺の楼門や門前の様子が、西の方角には日本遺産の和歌の浦が一望でき、楼門下から仏殿下までおよそ1分で結びます。

料金は、おとなが片道200円、小・中学生と70歳以上の高齢者は片道100円で、車いすの人と介助の人1人までは無料です。

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