【新型コロナ】新規感染260人 閉店飲食店でクラスター

2022年04月03日 22時56分

社会福祉・医療

和歌山県は、きょう(4/3)、新型コロナウイルスの感染者として県内で新たに260人を確認したと発表し、県内の累計の感染者数は、死亡した110人を含めて2万9113人となりました。

記者会見で感染状況を発表する野尻技監(2022年4月㏢・県庁記者会見室で)

きょう新たに感染が確認されたのは、乳児から80代までの男女260人で、きのう(4/2)より14人減りましたが、前の週の日曜日より118人増えました。

入院している人は184人で、コロナ用病床の使用率は、先月(3月)10日以来24日ぶりに30%を超えて30・8%となり、自宅やホテルで療養している人は1102人となっています。

直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が166人ちょうどで、きのうより12・8ポイント上がりました。

きょう発表された感染者260人の保健所管内別の内訳は、和歌山市が137人、橋本が36人、田辺が30人、岩出が27人、湯浅が14人、御坊が8人、海南が4人、新宮が3人、県外が1人となっています。

また、きょう新たに2つのクラスターが発表されました。

このうち、田辺市のカラオケ設備のある飲食店「ドルフィン」では、これまでに従業員4人と利用客2人のあわせて6人の感染が確認されていて、県は、先月(3月)26日と27日の2日間に店を訪れた人に対し、最寄りの保健所に連絡してPCR検査を受けるよう呼びかけています。この店は、先月28日に閉店していて、26日と27日の2日間は、閉店を前に多くの客が訪れたということです。

県は、きのうも「ドルフィン」の近くにある田辺市内の別の飲食店「LEGEND(レジェンド)」の店名を公表して利用客に保健所へ連絡するよう呼びかけています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「カラオケ設備や酒類の提供があり、深夜にかけて営業している施設では、感染者が1人いると、クラスターになりやすい」と指摘した上で、「営業を止めているわけではないので、仕方がないが、こうしたクラスターが発生すると地域の感染拡大のもとになることを十分、認識し、リスクの高い行動は控えてもらいたい」と呼びかけました。

きょう発表されたもう一つのクラスターは、岩出保健所管内の保育所で、園児5人の感染が確認されています。

また、きのうまでにクラスターとして発表された和歌山市の小学校など3つの施設で感染者の数が増えています。

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