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【新型コロナ】県内1人死亡 新規感染223人

2022年03月30日 19時04分

社会福祉・医療

和歌山県は、きょう(3/30)、県内で新型コロナウイルスに感染した女性1人が死亡し、新たな感染者として223人を確認したと発表しました。県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人はこれで110人、死亡した人を含めた県内の累計感染者数は2万8156人となり、感染が再拡大する懸念も広がっています。

感染状況を発表する野尻技監(2022年3月30日・県庁記者会見室で)

県によりますと、死亡したのは、御坊保健所管内に住む90代の女性で、のちにクラスターとなる老人福祉施設に入居していましたが、今月(3月)14日に施設内で感染者が確認され、その後、16日になってこの女性も発症し、新型コロナウイルスの陽性が確認されたため、入院して治療を受けていましたが、きのうコロナウイルス肺炎で死亡しました。女性には基礎疾患があり、3回のワクチン接種を受けていましたが、免疫に必要な抗体の量が少なかったということです。

一方、きょう和歌山県内で新たに感染が確認されたのは、乳児から80代までの223人で、きのうより9人減りましたが、前の週の水曜日より67人増加しました。

直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が131・9人で、11日ぶりに130人を上回ったほか、1月31日以来、55日ぶりに4日連続の増加となりました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「和歌山市の感染増加に引っ張られる形で、県全体の数値が4日連続で上昇している。人の動きが活発になり、友人同士の飲食や旅行、送別会などのリスクのある行動がみられる」としてそうした行動を控えるよう呼びかけました。

また、オミクロン株の変異種で、より感染力が強いとされるBA・2の感染状況について、野尻技監は、「スクリーニング検査の結果、BA・2の疑いのある感染者が新たに10人確認された」として、これまでに疑いのある人が42人、確定した人が9人となったことを報告しました。スクリーニング検査は、感染者を抽出して行われていて、今回は、感染した20人のうち、10人に、BA・2感染の疑いがあるということです。

野尻技監は、「検体数は少ないものの、陽性率が上がってきているので、和歌山市を中心に広がっている可能性が大きい」として、徐々にウイルスがBA・2に置き換わりつつあるという認識を示しました。

きょう和歌山県内で感染が判明した223人の保健所管内別の内訳は、和歌山市が119人、湯浅が24人、橋本が22人、田辺が19人、岩出が15人、新宮が13人、海南が8人、御坊が2人、県外が1人でした。

現在入院しているのは133人で、コロナ用病床の使用率は21・6%、重症患者は8人で、このうち国の基準に相当する重症者は1人、自宅やホテルなどで療養している人は848人となり、増加する傾向にあります。

また、きょう県内で270例目となるクラスターが和歌山市の保育所で確認されました。

これまでに園児と職員あわせて8人の感染が判明していて、あす(3/31)までクラス閉鎖の措置がとられています。

また、すでにクラスターに認定されている和歌山市の小学校と海南保健所管内の飲食店では、感染者数が増えています。

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