【新型コロナ】感染第6波・子どもや若者・高齢者の感染急増

2022年03月28日 19時24分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(28日)県内の新型コロナウイルス第6波の途中経過をまとめ、子どもや若者、70代以上の高齢者の感染が急増したことを指摘しました。

感染第6波の途中経過を報告する野尻技監(3月28日・和歌山県庁)

県内では、ことし(2022年)の正月明け以降にオミクロン株が主流の新型コロナ感染者が増加し、先月(2月)2日には、1日の感染者数が過去最多となる597人に達し、これまで全国の都道府県で唯一続けてきた感染者の原則全員入院を断念し、先月5日から今月(3月)6日にかけて、初めてまん延防止等重点措置が県内全域で適用されました。

県のまとめによりますと、高齢者施設関連のクラスターが急増し、今月までのおよそ2か月間で580人あまりが感染しています。

死亡は60代以上から増え、80代以上の高齢者が死亡者の8割以上を占めています。

一方、行動が活発な10代か20代の感染も目立ち、学校や部活関連などでクラスターが発生し、いったん減少に転じましたが、今月中旬に入って再び増え始める兆しが見られます。

また、40代以上で肺炎を併発する人が多く、先月20日の時点で、新規感染者のおよそ3%にあたる464人が発症しました。70代以上では21%、80代以上が37%に達し、ワクチンを接種済みの人は341人いました。

このほか、60代以上の高齢者を中心に透析患者の感染が多く、およそ4割が肺炎を起こして重症化しました。妊婦の感染も多く、第6波ではこれまで79人確認されています。さらに、50代以下で基礎疾患の無い若い人の再感染例も多く報告されました。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「想定外の一言。子どもと高齢者の感染が多く、第6波ではこれまでのワクチン効果が無かったことや、高齢者が多かったことから死亡者は多くなり、とくに70代以上の基礎疾患のある高齢者が多く、発生後1週間以内に基礎疾患の悪化や脱水などで死亡する人が多かった」と述べ、今後も、早期発見と治療、ワクチン接種による重症化防止や、感染防止対策の継続を呼びかけました。                 

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