選抜開幕 和歌山東 倉敷工業を破り甲子園初勝利

2022年03月19日 18時35分

スポーツ

天候不良で順延した第94回選抜高校大会が、きょう阪神甲子園球場で開幕し、和歌山県の和歌山東高校が岡山の倉敷工業を、延長11回8対2で破り甲子園初勝利を挙げました。

1回、2回のチャンスに先制点を挙げることのできなかった和歌山東は、3回裏にツーアウト3塁から1点を先制されましたが、6回表、先頭の山田(やまだ)がセンター前ヒットで出塁、続く森岡(もりおか)の右中間ヒットでノーアウト3塁1塁として、野別(のべつ)の内野ゴロ併殺の間に3塁ランナーが返って同点に追いつきました。和歌山東は8回裏2つのフォアボールを与えてワンアウト2塁、1塁のピンチを迎えたところで、エースの麻田(あさだ)投手に代えてサウスポーの田村(たむら)をマウンドに送り、当たっている倉敷工業の1番、2番を打ち取ってピンチを切り抜けました。

そして9回、再びマウンドに戻った麻田が得点を許さず、大会初の延長戦に入りました。

和歌山東は10回裏、再びワンアウト2塁・1塁のピンチを迎えると、今度はライトの山田(やまだ)がマウンドに上がって後続を打ち取り、ピンチを切り抜けた和歌山東は11回表、2本のヒットでノーアウト2塁・1塁から2番の森岡(もりおか)がライトにタイムリーヒットを放って勝ち越し点を挙げ、さらに5番のキャプテン此上(このうえ)のタイムリーなど、この回7本の長短打で大量7点を挙げました。その裏1点を返されましたが、結局延長11回8対2で和歌山東が倉敷工業を破りました。

甲子園初勝利を収めた和歌山東の米原寿秀(よねはら・としひで)監督は「1勝できたことはうれしいですけれど、選手たちはベスト8を目標にやっていますので次に向けて切り替えてやりたい」と話していました。

また、エースの麻田(あさだ)投手は、今日のピッチングを振り返って「自分の持ち味である打たせて取るピッチングができたと思います」と話していました。

勝った和歌山東は、大会6日目の第2試合で埼玉の浦和学院とベスト8進出をかけて対戦します。

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