ウクライナ支援へ募金呼びかけ 和歌山市の小学生

2022年03月15日 19時20分

教育社会経済

ロシアによる侵攻を受けているウクライナの人たちを支援しようと、和歌山市の小学生が、きのう(3/14)ときょう(3/15)の2日間、学校の玄関前に立ち、登校してくる児童らに募金を呼びかけました。

募金する1年生(2022年3月15日・和歌山大学教育学部付属小学校で)

募金活動は、和歌山市の和歌山大学教育学部付属小学校5年の児童がニュースを見て発案し、およそ2週間前から準備を進めてきたもので、校舎の正面玄関前では、きのうに続いてきょうも朝から5年生の児童およそ15人が手作りの募金箱を手に、登校してくるほかの児童らにウクライナへの支援を呼びかけました。

募金を行った5年生の児童たちは、協力を呼びかけるチラシを事前に作成し、先週中に児童を通じてすべての家庭に配布していて、登校してきた児童の多くが、募金に応じていました。

手作りの募金箱などで寄付を呼び掛ける小学5年生

募金をした1年生の児童は、「みんなが苦しまずに楽しく生きてほしいので、募金しました」「ロシアに攻められているウクライナを守りたいと思ってきのうもきょうも募金しました」「おなかに子どもがいる妊婦さんが亡くなると、一度に2人が亡くなってしまうので、悲しい。早く戦争が終わってほしい」と話していました。

担任の教諭に募金活動を提案した5年生の泉優月(いずみ・ゆづき)さんと荒川真穂(あらかわ・まほ)さんの2人は、「ニュースで、同じ年の子が、ウクライナから1000キロメートル歩いて避難したことを知り、衝撃を受けていたところへ、泉さんの提案を受け、募金を始めました」「募金は、食料や薬、衣服のほか、街の復興にも充ててほしいし、もとの幸せなウクライナに戻ってほしい」と話していました。

また、2人に協力して募金を呼びかけた5年生は、「きょうのニュースでも、ウクライナでは、恐怖と隣り合わせの生活が続いているので、この活動を通して、その恐怖を取り除けたら」「1年生から6年生まで、ウクライナのことを思って募金してくれていたので、みんなに感謝したい」と話していました。

5年B組の担任を務める西川恭矢(にしかわ・たかや)教諭は、「2人の女子児童から相談を受けたのが、今回の募金活動の始まり。国際的な問題について、子どもたちが考えるだけでなく、自発的に行動に移し、全校児童に呼びかける募金活動にまで輪を広げることができました。社会参画したというこの経験が今後、大事になってくると思う」と話していました。

集まった募金は、和歌山県を通じて在日ウクライナ大使館へ届けられる予定です。

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