【新型コロナ】県内1人死亡 新規感染158人
2022年03月14日 18時49分
和歌山県は、きょう(3/14)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新たな感染者として158人を確認したと発表しました。これで、県内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は107人となり、死亡を含めた県内の累計感染者数は2万5573人となりました。
県によりますと、死亡したのは、和歌山市に住む90代の男性で、先月(2月)17日から別の疾患で入院していたところ、その病院で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、自らも先月25日に発症してPCR検査で陽性が判明しました。その後、肺炎像が確認され、酸素投与の治療が必要になったため、男性は、別の病院に移って治療を受けていましたが、おととい(3/12)、多臓器不全で死亡しました。新型コロナウイルスに感染したことが、死亡に影響したとみられています。男性には、複数の基礎疾患があり、ワクチン接種を2回、受けていました。
一方、きょう和歌山県内で新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの158人で、きのうより40人少なく、前の週の月曜日より14人減りました。
感染が判明した158人の保健所管内別の内訳は、和歌山市が70人、橋本が32人、新宮が18人、御坊が15人、岩出が7人、湯浅と田辺が6人ずつ、海南が4人でした。
直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が145・4人で、きのう(3/13)より1・5ポイント下がりました。
現在入院しているのは135人で、コロナ用病床の使用率は21・4%、重症患者は16人で、このうち国の基準に相当する重症者は1人、自宅やホテルなどで療養している人は806人となっています。
きょう感染が発表された158人のうち、半数以上の80人が、大学生以下の若い世代で県福祉保健部の野尻孝子技監は、「いま小中学校や高校、大学など集団生活を行う場で感染が拡大している。また紀南地方では、県外から帰省した人が、仲間と飲食して感染が広がっている」と指摘した上で、「小さい子供の場合は対応が難しいが、集団での飲食や、マスクなしでの会話が危険だということを理解してほしい」と呼びかけました。
また、きょうあらたに、県内3つの施設でクラスターが認定されました。250例目となる和歌山市の保育所では、これまでに園児と職員あわせて14人が感染していて、今月(3月)17日まで休園の措置がとられています。251例目となる和歌山市の事業所では、従業員8人が感染していますが、不特定多数に接触する仕事ではないということです。また252例目は、御坊保健所管内の高校で、12人の生徒の感染が確認されていて、今月19日まで学校全体が休校となっています。また、すでにクラスターに認定された2ヶ所で新たな感染者が確認されました。
御坊保健所管内の高校では、運動部の部活動を介して感染が広がったとみられていて、野尻技監は、「室内での声を出すスポーツは、感染拡大の危険性が高いが、屋外のスポーツであっても、ロッカーや飲食などで接点はある」と述べ、あらためて集団での飲食やマスクなしでの会話の危険性を強調しています。