県の観光促進・仁坂知事「ダイヤモンドイヤーに注力」
2022年03月14日 18時02分
和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、新型コロナウイルスで落ち込んだ県の観光の巻き返しについて「大きなイベントが続く来年(2023年)以降を『ダイヤモンドイヤー』と位置づけて、国内や海外への発信に力を入れる」と述べました。
これは、きょう(14日)開かれた2月定例県議会の予算特別委員会で、改新クラブの長坂隆司(ながさか・たかし)委員の質問に仁坂知事が答弁したものです。
長坂委員がアフターコロナの県の観光戦略を尋ねたところ、仁坂知事は「当面、外国人観光客の需要回復は期待出来ないが、国内旅行者需要の掘り起こしとともに、海外向けPRは継続しなければならない」とした上で、「来年から観光関連の大きなイベントが続く『ダイヤモンドイヤー』をターゲットに、国内・海外向け発信に力を入れる」と述べました。
具体的には来年の弘法大師・空海(こうぼうだいし・くうかい)生誕1250年や、再来年(2024年)の「高野・熊野(こうや・くまの)」世界遺産登録20周年、それに2025年の「大阪・関西万博」をターゲットに、デジタル化の推進や、外国人観光客の受入れ整備、交通アクセスの利便性向上などに取組み、国内・海外の観光客の呼び込みに力を入れる方針を示しました。
このほか、きょうの委員会では、自民党県議団の北山慎一(きたやま・しんいち)委員が子育て支援などについて、日本維新の会の林隆一(はやし・りゅういち)委員が県内の医療人材の確保に関する取組みなどについて、自民党県議団の吉井和視(よしい・かずみ)委員がIR対策特別委員会の経過などについて尋ねました。
和歌山放送ラジオでは、きょうの県議会・予算特別委員会のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。