【新型コロナ】県内1人死亡 新規感染273人
2022年02月26日 18時37分
和歌山県は、きょう(2/26)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新たな感染者として273人を確認したと発表しました。これで、県内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は101人となり、この101人を含めた累計の感染者数は2万2043人となりました。
死亡したのは、和歌山市に住む80代の男性で、今月11日から咳や全身の倦怠感がありましたが、医療機関を受診せず、19日になって自宅でぐったりしている男性を、同居家族が見つけて救急要請し、医療機関に入院すると同時にPCR検査で陽性が判明しました。男性は、入院した時には、すでに肺炎像が確認され、その後、低酸素血症の治療を受けていましたが、1週間後のきょう、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。男性には、基礎疾患があり、ワクチンを2回接種していました。
県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「保健所の調査によると、死亡した男性は、徐々に食欲もなくなっていたということなので、早く受診してほしかった。同居している家族も受診を促してもらいたい。発症後1週間で急激に悪化して低酸素血症になるケースは、数多く発生しているので、日頃と違う症状があった場合は、早期に医療機関を受診してほしい」と呼びかけました。
一方、きょうあらたに感染が確認されたのは、乳児から90代までの273人で、きのう(2/25)より41人、先週の土曜日より39人減少しました。
保健所別の内訳は、和歌山市が141人、岩出が48人、橋本が39人、湯浅が18人、御坊が12人、田辺が9人、海南が6人、新宮がゼロで、県外もいませんでした。
直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が229・6人で、きのう(2/25)より4・5ポイント減っています。
現在入院している人は303人、コロナ用病床の使用率は48・1%で、いずれもきのうと同じ数で、自宅やホテルなどで療養している人は1800人となっています。
また、きょうあらたに、県内2つの施設でクラスターが認定されました。222例目は、海南保健所管内の小学校で、これまでに児童7人が感染していて、学校では、来月(3月)1日まで学年閉鎖の措置がとられています。223例目は、和歌山市の特別養護老人ホームで入所者と職員あわせて11人が感染しています。また、すでにクラスターに認定された10ヶ所で新たな感染者が確認されていて、橋本保健所管内の病院では、2人増えて87人となり、一つのクラスターの感染者数としては最多を更新しています。
県内の感染者数の現状について、野尻技監は「2月の第1週をピークに減少しているのは好ましいが、高齢者施設での感染が後を絶たない。感染が集団に持ち込まれるとさらに感染が増える可能性はある」と指摘し、あらためて一人一人が感染防止対策を徹底するよう呼びかけました。