【新型コロナ】県内で新たに1人死亡 226人感染「予断許さず」

2022年02月24日 19時40分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/24)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新規感染者として226人を確認したと発表しました。これで県内の死者は98人となり、累計の感染者数はこの98人を含めて2万1456人となりました。

記者会見する野尻技監(2022年2月24日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、御坊保健所管内に住む70代の男性で、家族内に感染者が出て今月1日に発症し、3日に医療機関を受診して陽性が判明しましたが、本人の強い希望で、自宅で療養していました。今月12日の夜になって息苦しさが出たため、翌日、入院しましたが、症状は改善せず、さらに高度医療の受けられる病院に転院しましたが、今月18日からは呼吸状態がさらに悪化し、きょう、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。男性には、複数の基礎疾患があり、ワクチン接種を2回受けていました。

一方、きょう新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの226人で、きのうより187人減り、1週間前より272人減りました。

また直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が246・9人となり、きのうの数値より29・5ポイント下がりました。この数値が250人を下回るのは、先月(1月)27日以来、28日ぶりです。

一日の感染者数が減少傾向を示していることについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「休日明けは、感染者が少ない傾向はあるが、集団生活を行っている施設での感染は続いていて、このまま減少するとは考えにくい。高齢者施設での感染が爆発的に広がり、基礎疾患のある高齢者が死亡している現状で、まだまだ予断を許さない状況。高齢者と接する職場や同居している家族は、十分、留意してほしい」と呼びかけました。

新たに感染が判明した226人の保健所別の内訳は、和歌山市が110人、岩出が34人、橋本が33人、湯浅が23人、海南が13人、田辺が9人、御坊が4人、新宮がゼロで、県外もありませんでした。きょう現在、入院しているのは319人で、県内にあるコロナ用病床の使用率は50・6%となっています。入院患者のうち、重症者は人工呼吸器を装着している重篤な4人を含めて41人、肺炎患者は100人ちょうどとなっています。また、ホテルや自宅で療養している人は2091人となっています。

また、県内で新たに3つのクラスターが認定されました。217例目は橋本保健所管内のこども園で、職員と園児あわせて8人の感染が確認されたほか、218例目の岩出保健所管内にある小学校では、児童と教職員あわせて13人が、219例目の田辺保健所管内の官公庁では、職員6人の感染がそれぞれ確認されています。すでに発表された県内のクラスターのうち、10の施設で感染者数が増加していて、橋本保健所管内の病院では、5人増えて過去最多の85人にのぼっています。

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