海南市係長と業者贈収賄で再逮捕
2022年02月24日 19時40分
海南市が発注する工事の設計業務などで有利な取り計らいをした見返りに現金を受け取っていたとして県警はきょう(24日)海南市の都市整備課の建築係長と贈賄側の設計業者を再逮捕しました。警察は容疑の認否について明らかにしていません。
再逮捕されたのは海南市都市整備課建築係長の木下知海(きのした ともうみ)容疑者46才と和歌山市の建築設計会社代表取締役の木田吉宣(きだ よしのぶ)容疑者48才の2人です。
警察の調べによりますと木下係長は2018年の6月から10月中頃までの間に2か所の消防器具置き場の改修工事の設計委託業務で木田容疑者に有利な取り計らいをしたとして2019年9月末、木下係長が用意した他人名義の口座に木田容疑者から85万円を振り込ませ受け取った疑いが持たれています。また木下容疑者は海南市内にある電気工事業者の選定にも有利な取り計らいをした礼などとして去年(2021年)4月15日、現金18万円を受け取っていたこともわかりました。
警察は、木下係長と木田容疑者との取引は2012年ごろから始まったとみていて、海南市が木田容疑者に発注した設計業務は80件にのぼり、木下係長は総額で1千数百万円を木田容疑者から受け取っていたとみて慎重に捜査しています。
今回の事件について海南市の神出政已市長は「職員が重ねて不正にかかわった容疑で再逮捕されたことは誠に遺憾で本市の信頼を著しく失墜させるもので改めて深くお詫び申し上げます。市としましては、引き続き警察の捜査に全面的に協力し、事実関係が明らかになった段階で、厳正に対処いたします。
今後このような不祥事が二度と起こらないよう、職員一同、高い倫理観を持って職務に当たり、市政への信頼回復に全力で取り組んでまいります。」とコメントしています。