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【新型コロナ】県内で新たに1人死亡 267人感染

2022年02月21日 21時09分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/21)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新規感染者として267人を確認したと発表しました。これで県内の死者は93人となり、累計の感染者数は死亡した93人を含め2万500人となりました。

感染状況を発表する野尻技監(2022年2月21日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、和歌山市に住む70代の男性で、今月3日から喉の痛みなどの症状がありましたが、かかりつけ医を受診したのは今月7日で、このときには息苦しさなどの症状が出ていて、PCR検査で陽性が判明し、すぐに入院しました。翌日には、肺炎像が確認され、人工呼吸器を装着して治療を受けていましたが、今月17日に状態が悪化し、きのう、死亡しました。男性には基礎疾患があり、死因は、別の疾患ですが、新型コロナウイルス感染症が影響したとみられます。男性は2回のワクチン接種を受けていました。

また、きょう新たに感染が確認された人のうち、基礎疾患がある和歌山市に住む80代の男性は、家族内に感染者がいたものの、症状が出ていないことを理由に、保健所のPCR検査を拒否していましたが、のちに救急搬送されて入院し、高濃度の酸素投与の治療を受けています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「きょう死亡の発表があった男性を含めて受診が遅れる傾向にあるので、特に基礎疾患がある高齢者は、普段とは違う、息苦しさなどの症状に十分、留意し、早期の受診をお願いしたい」と訴えました。

きょう新たに感染が確認されたのは、重症者6人を含む267人で、先週の月曜日より50人減り、先月(1月)24日以来、28日ぶりに一日の感染者数が300人を下回りました。

また直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が288・1人となり、10日連続で減少しています。

クラスターの新たな認定は3つで、210例目は橋本保健所管内の事業所で、従業員9人、211例目は和歌山市の高校で、職員と生徒あわせて6人、212例目は岩出保健所管内の高校で、生徒10人がそれぞれ感染確認されています。2つの高校では、それぞれ学級閉鎖の措置がとられています。また、県内7つの施設でクラスターの人数が増加しています。

こうした状況について、県福祉保健部の野尻技監は「人口10万人当たりの直近一週間の感染者数を見ても、ほぼピークを越えたと推定しているが、まだまだ集団発生などの拡大要素はあるので、不要不急の外出を控え、基本的な感染予防対策を行うよう強くお願いしたい」と呼びかけました。

きょうの感染者267人の保健所別の内訳は、和歌山市が120人、橋本が46人、岩出が42人、湯浅が17人、田辺が16人、海南が12人、御坊が10人、新宮が2人で、県外が2人でした。

きょう現在、入院しているのは355人で、県内にあるコロナ用病床の使用率は56・3%となっています。

入院患者のうち、重症者は人工呼吸器を装着している重篤な人を含めて49人となっています。

また、ホテルや自宅で療養している人は2381人となっています。

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