和歌山県から8地区が認定「つなぐ棚田遺産」

2022年02月20日 17時14分

歴史・文化社会

農林水産省は、このほど、全国の優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」を発表し、和歌山県からは8地区が選ばれました。

有田川町清水の棚田「あらぎ島」の雪景色(17日)

これは、「日本の棚田百選」が、選定から20年以上を経過し、荒廃している地区があるなど、棚田を取り巻く状況が変化しているとして、維持・保全などの取り組みに積極的な優良な棚田を、改めて選びなおしたもので、全国271地区が認定されました。

和歌山県からは、紀美野町の「中田(なかだ)の棚田」と、橋本市の「芋谷(いもだに)の棚田」、そして、有田川町の「上湯(かみゆ)・あらぎ島」、「沼(ぬま)の棚田・段々畑」、「久野原(くのはら)の棚田」、「沼谷(ぬまたに)『天空(てんくう)の棚田』」、「杉野原(すぎのはら)の棚田」、それに、那智勝浦町の「色川(いろかわ)の棚田群」のあわせて8地区が選ばれました。

棚田は、日本の原風景ともいわれ、山の斜面や谷間の傾斜地に作られた階段状の美しい水田で、山地が多く、平地が少ない日本では、古くから、なくてはならない存在ですが、近年は、過疎化や高齢化、農業離れなど、厳しい現状にさらされています。そんな中、農林水産省では、棚田地域の振興に関する取り組みを評価し、その活性化や多面的な機能を広く知ってもらおうと「つなぐ棚田遺産」を認定したものです。

認定された棚田地域や地域振興団体には、来月(3月)、農林水産大臣による認定証授与式が、オンラインで行われる予定です。

また、来年(2023年)秋頃に、那智勝浦町で、全国棚田サミットの開催が決まっています。

ところで、東京・千代田区にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では、来月末まで、「つなぐ棚田遺産」に認定された棚田地域を紹介するコーナーが設置され、特産品の販売などが行われています。

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