職員が収賄容疑で逮捕の海南市 検討中の再発防止策を説明
2022年02月17日 19時27分
今月(2月)3日、海南市発注の設計工事を巡り、職員が収賄の疑いで逮捕されたことについて、海南市の神出政巳(じんで・まさみ)市長は、きょう(2/17)開いた新年度予算案の記者発表で、「こうした事態を招き、誠に申し訳ない」と述べ、検討中の再発防止策について説明しました。
この贈収賄事件では、収賄容疑で逮捕された職員が、本来、入札や随意契約で行うべき工事を、担当部署の裁量で契約できる請書(うけしょ)での工事に分割し、さらに贈賄側発注の設計業務を自ら受注して仕事をしていました。
予算案に関する質疑応答の後、記者からの質問に答える形で事件に触れた神出市長は、「市の許可なく、アルバイトをしていたのは、贈収賄でなくても許されないこと。今後、決済のチェック機能を強化するため、事務決済規定の見直しをはかるとともに、職員としての禁止行為を細かく規定した職員倫理規定を整備する。また、契約事務にかかる法令や規則、手続きのポイントをまとめて職員に徹底するための事務処理要綱の整備にも取り組んでいきたい」と述べ、このほかにも組織体制や人事の見直し、電子入札の検討といった再発防止策に取り組む考えを強調しました。