16歳少女を虐待致死か 同居男を逮捕

2022年02月16日 20時54分

事件・事故社会

去年6月、和歌山市の集合住宅で当時16歳の少女が死亡した事件で、和歌山県警察本部はきょう(2/16)、少女を虐待し病院での治療を受けさせずに死亡させたとして、同居していた40歳の男を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、有田市野の派遣社員、木下匠(きのした・しょう)容疑者40歳です。

調べによりますと、木下容疑者は、妻と共謀して同居していた鶴﨑心桜(つるさき・こころ)さん当時16歳に対し、脚を蹴ったり肘で背中を殴ったりして身体的虐待を加え、衰弱させたにもかかわらず、医師の治療を受けさせず、去年6月9日の夕方、全身打撲による外傷性ショックで鶴﨑さんを死亡させた疑いがもたれています。

警察は、木下容疑者の認否について明らかにしていません。

鶴﨑さんは、3年前の2019年10月頃、母親と母親の夫の木下容疑者に引き取られ、2人の間に生まれた妹と4人で暮らしていました。警察は、この頃から、鶴﨑さんが身体的な虐待を受けるようになったとみていて、母親からも、拳で顔を殴られたり、調理用の木の棒で背中を殴られたりしていたとみられ、死亡した鶴﨑さんの身体には、全身にあざがあったということです。

母親と妹はすでに死亡していて、鶴﨑さんが死亡した日に関西空港の連絡橋から飛び降りたものとみられています。このため、警察は、今後、被疑者死亡のまま、母親を、木下容疑者の共犯として書類送検する方針です。

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