都道府県初・和歌山県と隈研吾さんの建築事務所が包括連携協定
2022年02月16日 18時30分
和歌山県は、きょう(16日)世界的な建築家・隈研吾(くま・けんご)さんの都市計画設計事務所と包括連携協定を結びました。
隈研吾さんは、一級建築士として大手ゼネコンなどで実績を築いたほか、アメリカのコロンビア大学客員教授を務めるなど研究や教育の分野でも活躍してきました。
また、地方の自然素材と融合させた建築物の設計にも数多く関与し、東京2020オリンピックのメーン会場となった新国立競技場の設計にも携わり、国際的に極めて評価の高い建築家です。
和歌山県はこうした実績をまちづくりに活かしてもらうことで産業振興や企業の誘致につなげ、地方創生の事業の活性化を目指して、包括連携協定を締結することになったものです。
きょう午後、東京都港区南青山(みなみあおやま)の隈研吾建築都市設計事務所で協定の調印式が行われ、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事と隈さんが協定書に調印しました。
仁坂知事は「和歌山には隈さんに気に入ってもらえる要素があり、精神性はヨーロッパの人たちにも人気がある。これからいろいろな面で知恵を借りたい」とあいさつしました。
隈さんは「コロナ後の我々の新しい仕事をする場所として、デザインの力で和歌山の魅力を掘り起こしていくことができれば、こんな素晴らしいことはない」と話していました。
隈研吾事務所が都道府県と連携協定を結んだのは初めてです。