和歌山市の志磨神社など5件が県指定文化財に

2022年02月16日 18時56分

歴史・文化

和歌山県教育委員会は、きょう(16日)和歌山市の志磨(しま)神社本殿や向井家文書(むかいけもんじょ)など、建造物や古文書(こもんじょ)、彫刻のあわせて5件を、あらたに県指定文化財に指定しました。

志磨神社の境内(和歌山県写真提供)

このうち、和歌山市中之島(なかのしま)の志磨神社の本殿は、天正年間の豊臣秀吉による紀州攻めや昭和20年の和歌山大空襲の戦禍を経て現代に残る神社建築で、春日造りですが、正面の梁(はり)を省略して唐破風(からはふ)を施す和歌山県では珍しい造りで、鳥獣などの彫刻や漆(うるし)や絵の具による華やかな塗装が、当時の技術的水準の高さを示しています。

光明寺 大日如来坐像(全体・和歌山県写真提供)

和歌山市鷹匠町(たかじょうまち)にある日蓮宗寺院の感應寺(かんのうじ)は、元和(げんな)6年・1620年に紀州藩の命(めい)で駿府の寺から分かれて創建され、七面天女(しちめんてんにょ)をまつる七面堂本殿と三間仏堂(さんげんぶつどう)形式を持つ七面堂拝殿の2棟が、いずれも紀州藩が建設に関わった事を伝える貴重な建造物として高く評価されました。

向井家文書(熊野山検校聖護院法親王令旨・和歌山県写真提供)

一方、和歌山市加太(かだ)で葛城修験(かつらぎしゅげん)の行者を迎えた向井家が所蔵する2251点にのぼる古文書「向井家文書」は、鎌倉時代から近代にかけて記された田畑の年貢徴収の帳簿や、焼失した寺院の再建支援を呼びかける書類など、中世の紀伊国(きいのくに)の生活実態や葛城修験の貴重な記録などが多く残されています。

このほか、橋本市谷奥深(たにおぶか)の光明寺(こうみょうじ)が所蔵する「木造大日如来坐像(もくぞうだいにちにょらいざぞう)」と「木造二天立像(もくぞうにてんりゅうぞう)」、九度山町(くどやまちょう)の槇尾山明神社(まきおやまみょうじんしゃ)が所蔵する「木造高野明神立像(もくぞうこうやみょうじんりゅうぞう)」と「木造白髭明神坐像(もくぞうしらひげみょうじんざぞう)」も選ばれました。これで、県指定文化財は585件となります。

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